国公立大学の医学部医学科に入るのは難しいとされている。受験しようとしている人に医者としての適正がとかいうことをいう人もいるかもしれない。しかし、その適正評価というのはあくまでもその人の一意見である。一方でテストで高い得点をとると、優れているという評価をする人もいるであろう。学校にしろ学習塾にしろ自分たちが実施しているテストあるいは目標としているテストで良い点数を獲得すれば、そりゃあ優れているという評価をすることは十分考えられる。
では、医学部医学科へ入った人に関しての評価はどうかというと、難しい試験に合格してすごいですねえという人もいれば、医師としての適正がということを言う人もいるであろう。医師としての適正といってもそれはそのひとの一意見であろう。
そして、医者のことをすごいと言う人もいるであろう。一方で、自分が患者になって満足のいく結果が得られないと批判する人もいるであろう。
さて、医学部医学科を目指していて点数が高い人をすごいと言ったり、医学部医学科の学生をすごいと言ったり、医師をすごいと言っていた人が、いざ自分の医療で満足がえられないと批判するのは、その人自身のこれまでの考え方に対する自己否定になるであろう。
そうかといってあの人は医師としての適正がないと言っているのも、そのひとの一意見にすぎない。
こんなことが日本社会で起こっているのではなかろうか。
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