年長者を敬うべきかという問題を考えてみよう。
年長者は長く生きているのだから物知りで正しい判断力がある、というのは本当とは限らない。分野によって得意不得意があったり、何でもかんでも知っているわけではないし、いつも優れた判断をするとは限らない。ある活動空間にいても、自分の方が年長者よりも良く知っていると思うこともありうるであろう。
では、年長者なんてたいしたことはないか。自分の方が年長者よりも良く知っていると思うのはその内容に関してであり、分野によっては相手の方が自分より優れていると思うこともあるであろう。その組織内では役割として誰に決定権があるかとか、誰が代表かとかそういう場合に年長者以外がその立場にいることはありうるであろう。しかし、それはその活動空間での話であり、その空間から外れ別領域のこととなるとその組織は基本的に関係ないであろう。そして、長く生きている分たとえ失敗であっても色々と経験しており、そのぶんやはり、年長者には評価に値する点があるのではなかろうか。年長者よりもどうしても生きている年数が少ないぶん、分からない部分があるかもしれない。
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