鳥取大学2012年度の英語の入試問題に、こんな内容が書かれている。「モナ・リザ」の絵は現在では名声があるが、その絵はどういう経過を経て現在に至ったのであろうかということである。何世紀も今程の評価はなかったようである。泥棒がきっかけとなって評価が高くなったようである。フランスにあったのをイタリアへ持っていこうということで、泥棒をした人がいたようである。これが「モナ・リザ」の評判が高くなるのにつながったようである。
さて、私は「モナ・リザ」の評判を下げるためにこの話を紹介したわけではない。
芸術は自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分で考えることが大切ではないかということを指摘するためである。評論家の評価はその評論家の評価である。賞といってもそれはその賞を選んだ人の評価である。世間に流布する評価はあくまでも世間の評価である。
自分の感性を大切にすべきである。他人の作った評価に何も考えずに従うだけだと、他人の世界、価値観、感性に服従しているだけである。
今回は芸術について述べたが、
自分で吟味するということは、他のことでも重要なのではなかろうか。
例えば社会や政治のこと、選挙での投票はどうするか。選挙の投票で世の中は変わり得る。自分でよく考えることが重要である。
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