環境問題を経済と絡めて考えると大変難しい。環境を守る、だから無駄遣いをやめるというのは良いことであろう。これを言えば、この人は良いことをするなとなるであろう。電気の節約、ガスの節約、水の節約、いらないものを買わない、空箱とかでも使えそうなら使い、新しくものをなるべく買わない・・・。
しかしである、これをやったら経済はどうなるか、ものが売れない、商品の買い控え、景気が悪い、ということになるのではなかろうか。もしかすると、その後、政府による公共事業とか経済対策政策とかいったものがでてくるかもしれない。そうしたら、そのぶん消費される。しかし、それは本当に必要かどうかという議論があり得るであろう。必要ないのであれば、それは無駄遣いである。環境を守ってはいない。
景気が良いというのは人間の活動によって環境を破壊することにつながる。本当に環境保護を考えるのであれば、ものを買わない、新しいものを求めない、今よりも物質が少ない生活をする、このライフスタイルへの転換を決断する必要があるであろう。
今よりものが少ない生活ができるか。できるであろう。今、日本には必要ないものがたくさんある。だから、それをやめれば、よいことだ。一人一人がどのような未来を選択するかであろう。